料理との調和は、ブルゴーニュ/Bourgogneワインの最大の魅力です。赤ワインはそれほど収斂性が強くなく、その軽やかな酸味が口蓋を爽やかにしてくれます。白ワインの特徴あるミネラル感は、口に高揚感と楽しい感覚をもたらしてくれます。ブルゴーニュ/Bourgogneワインは、いかなる食材、レシピ、調味料との調和も壊しません。ブルゴーニュ/Bourgogneワインほど奥行きのあるワインはほかにはないでしょう。
白ワインの白い花や白い果実の香り(は決して強すぎることはありません。それゆえ和食や、「だし」に代表されるその基本および調理法の繊細さを損ねません。
赤ワインは赤や黒の果実の軽やかな香りがあるものの、白ワインと同様に、そのブーケ(香り)は、和の食材の香りを覆い隠すことなく引き立てます。
白ワインの優美な酸の広がりは、食材のもつ繊細さを損なうことがありません。
マロラクティック醗に由来するなめらかさと複雑性は、だしの「うまみ」にぴったりと調和します。
シャルドネ/Chardonnayから造られるワインにはお米を炊いたときのような香りが感じられることがあり、日本人にとって親しみがもてる組立てになっています。
ピノ・ノワール/Pinot noirから造られたワインは、おそらくそのぶどう品種の特性により、酸や収斂性が強過ぎることはありません。そのため、醤油で味付けされた料理と合わせると心地よい感覚をもたらします。
日本人が好む桜のイメージがブルゴーニュ/Bourgogneの赤ワインに存在しているからでしょう。
また、梅干しに代表されるような、控え目で長く持続する酸がピノ・ノワール/Pinot noirにも存在しているからかもしれません。