Morey-Saint-Denis モレ・サン・ドニ

ワインの特徴

一番広いのは Pinot Noir の畑、いくつかの区画には Chardonnay と Pinot Blanc を植えている畑もある。白ワインは量は少ないものの興味深い。一般的に かなり堅固で豊満である。
赤は生き生きしたルビー、深紅、凝縮したガーネットで紫を帯びた色合いである。ブーケは黒い果実(カシス、ブルーベリー)と核果の赤い果実(チェリー)。そのほかにスロープラム、野バラ、スミレ、カーネーション、甘草、フルーツのブオー・ド・ヴィ漬けと広がる。熟成させると狩猟に関連する、なめし革、コケ、ジビエ、トリュフが現われる。しっかりしたストラクチャーがあり、口に含むと、ボディの強さと果実味がバランスをとっている。ブルゴーニュ合唱団のなかでテノールとなり、タンニンがまろやかに変化し、コクのあるワインになる。

ソムリエのおすすめ

赤 : Côte de Nuits の特徴である男性的なワインで、口のなかで広がりパワフルである。よって Morey-Saint-Denis は、強いフレーヴァーの肉とよく合う。ジビエの蒸し煮やローストはワインの肉づきのよいテクスチャーとなじみ、しっかりしたタンニンは麝香の香りのある肉の最後の肉汁まで拮抗する。同様にリブステーキやすき焼きも、タンニンにより旨味が際立つ。ソフトタイプのチーズとの相性がよい。
サービス温度: 13～15℃

位置

プルミエ・クリュとグラン・クリュに恵まれている (Clos de Tart, Bonnes-Mares, Clos de la Roche, Clos Saint-Denis, Clos des Lambrays ), Morey-Saint-Denis はCôte de Nuits 地区で Gevrey-Chambertin と Chambolle-Musigny の間に位置する。 勢力のあるヴェルジ家、シトー修道院、タール修道院、ブルゴーニュの名家の存在で、村の歴史はワインの歴史と深く結びついている。すでに1855年にラヴェル博士は「このワインに欠けているものは何もない」と記している。1936年にAOCに認定される。

テロワール/Terroir

畑はジュラ紀中期の石灰質と粘土石灰質の上にある。斜面の上部にはバトニアンの白い魚卵状石灰岩、下部にはバジョシアンのウミユリ石灰岩。東向きで標高は220～270m。村の下では谷が日照の向きを変え、土壌はより泥灰土が多くなる。

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