Mercurey メルキュレイ

ワインの特徴

赤は深みのあるルビー色を呈し、キイチゴ、イチゴ、チェリーやとがり李の香りを想い起こさせる。ときとともに森の下草、煙草、カカオなどのアロマが現われる。口に含むとフルボディで、リッチでフルーティである。若いうちはタンニンが硬いミネラルを感じさせることもあるが、 熟成させるとまろやかで肉づきが出てくる。
白は緑を帯びた淡い金色をまとう。 Chardonnay のアロマの特徴である白い花(サンザシ、アカシア)、ヘーゼルナッツ、アーモンド、スパイス(シナモン、胡椒)を感じる。ミネラルはこのワインの特徴。風味にあふれ、一言でいえば食いしん坊向きのワイン。

ソムリエのおすすめ

赤: リッチで肉づきがよく、堅固である。牛のリブステーキ、牛や仔羊の蒸し煮やソース添えなどと相性がよい。ローストポークはワインの豊なアロマと合い、鶏のシチューも同様である。ぶり大根もこのワインと相乗する。チーズはマイルドなソフトタイプ、または熟成させたタイプどちらも合う。
サービス温度: 若いうちは14～15℃、熟成させたものは15～16℃
白:　スパイシーでフローラルなブーケをもち、網焼きした魚またはソース添え、調理したシーフード、アジア料理、カレイの唐揚げ、ハードチーズと合う。
サービス温度: 11～13℃

位置

シャロン・シュル・セーヌから12km離れたCôte Chalonnaise にある Mercurey はブルゴーニュの重要なアペラシオンのひとつである。黄金の谷を思わせる斜面が、湿った風を防いでくれて、畑はSaint-Martin-sous-Montaigu村の上に広がる。AOC認定は1923年。1971年に創設されたシャンテフルート騎士団が召集され、世界中からの参加者とともに Mercurey の生産者は祝う。

テロワール/Terroir

畑は標高230～320mにある。泥灰土とオックスフォーディアンの泥灰石灰質土壌である。東部は石灰質と泥灰土。西部はジュラ紀と結晶質の土台が砂岩で覆われている。すべての畑はバトニアンの地質である。白い石灰質土壌、または赤い粘土質土壌で、ぶどうはすくすくと育つ。

このアペラシオンのクリマ/Climat およびリュー・ディ/Lieu-ditのリスト