ブルゴーニュ/ Bourgogneのぶどう畑は、歴史的にも、世界的にも著名な偉大なるワインを産出してきました。
最も有名なプルミエ・クリュ/Premier Cruとグラン・クリュ/Grand Cru以外にも、すばらしい地域名アペラシオン/appellations Régionaleと村名アペラシオン/appellations Villageが数多く存在しています。
84*のアペラシオンで彩られたあなたの探検はまだ始まったばかりです!
*ブルゴーニュ/Bourgogneは長い間100のAOCとお伝えしてきました:
これは84のAOCに加え、Dénominations Géographiques Complémentaires de l’AOC Bourgogne(ブルゴーニュのAOCに地理的補足を持つデノミナシヨン)も加えられていたためです。
白ワイン:シャルドネ/Chardonnay
赤とロゼワイン:ガメイ/Gamay
異なる標高や向きを持つ多様な土地から造られるマコン・ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/ Mâcon-La-Roche-Vineuseの白は、様々なスタイルのワインを生み出す。飲みやすく、すぐに楽しめるものもあれば、鮮やかな黄色がかった金色で、とても複雑なものもある。ヴァニラや、トロピカルフルーツ(マンゴー)は、よく熟していることを表し、際立つ香りの強さに支えられている。率直なアタックの後、わずかに蜜のような味わいの長さを感じるかもしれないが、残糖はない。これは、余韻にとても肉付きのよい豊かさを与えている。
マコン・ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/ Mâcon-La-Roche-Vineuseの赤は、紫がかった濃いガーネット色で、チェリーのジャム、果樹の果実や有核果実の芳香が感じられる。樽熟成により、わずかにトーストのようなニュアンスの風格がもたらされ、ワインは、楽しいというよりも本格的なものになる。タンニンは存在しているが、かなり円みがあり、2~3年の瓶熟成が可能なことを予測させる。
白ワイン:このワインの生き生きとした味わいにより与えられる完璧な組み合わせとしては、
アントレにセイヨウネギのトゥルトや、クリーミーに仕上げたヴェリーヌのリゾットを選ぶ。
次に、鉄板で焼き目をつけた海の幸(マテ貝)や牡蠣のグラタン、かの有名なブルゴーニュ/ Bourgogneのエスカルゴに使われるパセリバターが、ワインの酸の骨格と対照的となる。
サービス温度 : アペリティフでは10 ~ 11°C、食中では11~12°C
赤ワイン : 豊かなアロマと肉付きのよい味わいにより、筋のある肉とよく合う(鴨のラビオリ、シャロレ牛の骨付きあばら肉のブレゼ)。ワインに漬ける料理では、2018年など、暑い年のヴィンテージを選ぶと良い。ソースの酸味を和らげてくれるからである。例えば、ブッフ・ブルギニヨンやエスカルゴのムーレットソースとこのワインとのバランスの良い美味しい組み合わせが楽しめる。食事の最後には、ガメイ/ Gamayのみずみずしさと合わせるために、ウォッシュタイプのブルゴーニュ/ Bourgogneの牛のチーズで、あまり熟成していないものや、熟成させたもの(パレ・ド・ブルゴーニュやサンドレ・ド・ヴェルジィ)を選ぶと良い。
サービス温度 : 14 ~ 15°C
渓谷の最も南に位置するマコン・ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/ Mâcon-La-Roche-Vineuseの畑は、マコン・ヴェルゼ/ Mâcon-Verzéの丘に続いて延びている。そのぶどう畑は、急に南東に向きを変え、そこでマコネ/ Mâconnaisの山々は、フィルの小川の流れで遮られ、ぶどう畑は、プリッセ/ Prisséの村の境界で、AOCサン・ヴェラン/ Saint-Véranの畑とぶつかる。東側は、
ユリニー/ Hurignyのぶどう畑が、石灰質の支脈に点在し、南のマコン・シャルネイ・レ・マコン/ Mâcon-Charnay-les-Mâconへと続く。フランス革命時の1793年に、新たな地名「 ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/La Roche-Vineuse」となったが、以前の地名サン・サトゥルナン/ Saint-Saturninよりも好まれている。ラ・リーの石切り場から切り出される建築用石材で得ている名声に加え、サン・ソルラン(サトゥルナンの変形)の高いところにあるこの村は、ブルゴーニュ/ Bourgogneの高貴品種についての最も古い部類に入る記述を主張することができるからである。それは1685年、国王の課税の基礎を定義する役目を負ったマコネ/ Mâconnaisの議員のレポートで、「この場所では、多くのライ麦、白ワイン、ガメイ/ Gamayなど、そして最良だが量が少ないシャルドネ/ Chardonnayを得ている」と記述されている。この村の切り札といえる点とその使命を明確に短く表現しているので、村は、1908年、政令により、「ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/La Roche-Vineuse 」という名前を最終的に採用した。
ぶどう畑は、大渓谷(la Greffière, les Goutalles)の標高260~350mに広がり、ロシェットの丘(425m)とモンソー山(334 m)の山腹に垂直方向に広がっている。ぶどう畑は、真東、真南向きの後に、南・南・西向きとなり、南からの風に対して開かれる。シュヴァニィ・レ・シュヴリエール/Chevagny-lès-Chevrièresと ユリニィ/Hurignyでは、ぶどう畑はルージュ山(377 m)の両側、標高250~390mに縦に広がる(les Charmes, les Rousseaux)。
ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/La Roche-Vineuseとユリニィ/Hurignyの西側の斜面は、左右対称となるような形で、ウミユリ石灰岩やサンゴのポリプ母体の化石を含み、岩脈は鉄分が多い(ガメイ/ Gamayには好条件)、ジュラ紀バジョシアン期(1億7000万年前)のスレート上の岩盤の炭酸塩の多い土地である。サン・ソルラン/ Saint-Sorlinの急な斜面は、南向きで、泥灰質で(シュヴァニィ/Chevagnyで目にすることができる)、西から東まで変化する。ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/La Roche-Vineuseとユリニィ/Hurignyの東側の斜面は、ジュラ紀後期(1億6000万年~1億4000万年前)の白い色の重い泥灰岩と細かい石灰岩が、深さが多様な土壌(ソンメレ/ Somméréの上部)と組み合わさっている。
VIGNOBLE DU MÂCONNAIS
マコネ/ Mâconnaisの地域名アペラシオン/Appellations Régionales のマコン/Mâconの地理的呼称付記。2005年のデクレ(政令)により、マコン/Mâconにラ・ロシュ・ヴィヌーズ/ La Roche-Vineuseを付記した呼称は、シュヴァニィ・レ・シュヴリエール/Chevagny-lès-Chevrières、 ユリニィ/Hurigny、そして ラ・ロシュ・ヴィヌーズ/La Roche-Vineuseの村々の境界を画定された範囲で造られた白、赤、ロゼを示している。
生産中の栽培面積 :
白 : 85 ha
赤とロゼ : 5 ha
年間平均収穫量 :
白 : 715 400 本
赤とロゼ : 30 300 本
*出典 : 2016-2018年の3ヶ年平均