Musigny ミュジニィ

ワインの特徴

Musigny の赤はデリケートで深みのある紫紅色。ブーケは朝露に濡れる野バラ、スミレ、カシス、キイチゴ、さらに年を経るとなめし革、毛皮、腐植土が現われる。ワインの香気いっぱいのボディは、タンニンと複雑さがすばらしくバランスをとっている。余韻が長く、気品がある。特異なことにド・ヴォギュエ家は0.66ｈだけ Chardonnay を植えた。Musignyの白である。輝くような性質をもち、ほかのどんなワインにも似ていない。スミレとアーモンドの香り。

ソムリエのおすすめ

赤: Musigny は肉を好む。タンニンが力強く、アロマが複雑で余韻が長いためである。しかしその特徴は口のなかが官能的な広がりで満たされるので、上質の家禽類のローストまたは詰めもの、野鳥のソース添え、蒸し煮、または時間をかけたローストが向いている。北京ダック、パリパリとした仔羊のロースト、丸鍋などは、ブルゴーニュのアイコンであるこのワインと相性がよい。チーズはCîteaux、 coulommiers、brie de meaux などがワインのコクと強さに負けない。
サービス温度: 14～16℃
白: もし Musigny の白に出会う幸運にあったら最も繊細な料理を選ばねばならない。 生湯葉 伊勢海老丸 きざみ柚子などの伊勢海老、オマール、エクルヴィスのナンチュアソースが相乗する。
サービス温度: 12～14℃

位置

Chambolle-Musigny はCôte de Nuits 地区の中心にある。 Musigny は Clos de Vougeot の上部に位置し、プルミエ・クリュの Les Amoureuses とグラン・クリュの Échezeaux の間で標高260～300mにある。南部はオルヴォの背斜谷のほうへやや登り、 Flagey-Échezeaux との境界となっている。この名は、ブルゴーニュ公(14世紀)の重鎮であったミュジニー家(今日では絶えてしまった)に由来する。Musigny の畑はAOC に認定される前、1929年4月16日から限定されていた。以来常にグラン・クリュ である。

テロワール/Terroir

岩と石灰岩の段丘はかなり傾斜が急である(8～14%)。上部では表土は深くなく、赤い粘土が多い。近隣のグラン・クリュよりも石灰岩が少なく粘土質が多い。1億5000万年前のジュラ紀。

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