Blagny ブラニィ

ワインの特徴

色調はルビー、濃い紫紅色、ブラックチェリー、または紫を帯びたルビー。黄昏のおぼろげな光を思わせる。香りはフルーティで、ブルゴーニュワイン特有のアロマである赤い果実(イチゴ、スグリ)や黒い果実(カシス、ブラックベリー)。熟成するとなめし革、胡椒、カカオ、甘草、動物臭が表われる。骨組がしっかりし、凝縮したワインなので、硬さが取れてまろやかになるにはカーヴで熟成が必要。それほど肉厚ではなく、ボディはしなやかで情熱的。この赤ワインは、白ワインの海の中に浮かぶ孤島の観がある。

ソムリエのおすすめ

Blagny の赤はバランスのとれた、 しっかりしたストラクチャーが特徴。よって身のしっかりした肉(牛または豚)に甘めの味付けをしたもの、または家禽を使ったシチュー、はもの天ぷらなどと相性がよい。またアロマが凝縮しているので、スパイシーなエスニック料理である、クスクス、チリコンカンとも合う。époisses、ami du chambertin、農家産の munster のような個性の強いチーズにも好適。
サービス温度: 14～16℃

位置

Puligny-Montrachet と Meursault の畑にまたがる、Blagny の小村落は、Côte de Beaune でも最も美しい見晴らし台の上にある。村では赤のアペラシオン Blagny と Blagny Premier Cru ( lieu-dit と terroir を示す Climat 名がつくこともある) および Puligny-Montrachet と Meursault の白を生産する。すでに12世紀に、メジエールのシトー派の修道士やモンラッシェの神父たちが絶賛した土壌で、Chardonnay の名だたるクリュワインが生産されている。Côte de Beaune と Blagny を併記することもある。アペラシオン認定は1937年。

テロワール/Terroir

340 ～400mの標高にあり、斜面は石灰岩片で覆われた泥灰土である。上部は褐色の石灰質土壌。下部は粘土石灰質土壌。 プルミエ・クリュにもニュアンスの違いがある。たとえば Hameau de Blagny は、小石まじりの肥沃で深い表土で、 La Garenne はより岩が多く南に向いている。

このアペラシオンのクリマ/Climat およびリュー・ディ/Lieu-ditのリスト